イムコやるなら訂正と追記(-"-;)

 オーストリア(ハンガリー帝国)に創業したイムコが第一次世界大戦で軍用に製造した「Ifa(イーファ)」というライターは、その後も多くのメーカーでレプリカ生産された。
 無駄のないシンプルな造りは信頼性の高さに繋がり、その無骨なスタイルに現在も多くの支持者がいるのでしょう。

 イムコの主力製品であった「トリプレックス」は、使い捨てのように安価なオイルライター。
 以前使っていた「トリプレックススーパー」があっけなく壊れて、安いなりに壊れる印象を持っていたイムコですが、しかしその価格の安さと、男心をくすぐるギミックに愛想を尽かすことはなく、よりシンプル(風防がついていない)な「トリプレックスジュニア」を購入しいつまでも使っていたのです。
 残念なことに、2012年にイムコはライター製造をやめてしまいましたが、翌年には日本の柘製作所がイムコブランドを引き継ぎ、「トリプレックス」を復刻させました。

 道具としての魅力を感じていたので、「AUSTRIA」をはじめとする刻印が変わったことはどうでもいいのですが、復刻版を手にして衝撃を受けたのは、はね上がった価格と、日本製っぽくなった質感。
 このライターに支払える金額は、せいぜい500円まででしょうか。
 洗練された構造ではあるけれど、もともと低価格大量生産のための材質と造りでした。
 復刻版は材質が安っぽいスチールからステンレスになっていました。
 ↓上がイムコ、下が復刻版イムコ↓
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 イムコは質感込みの完成品だったと思うのです。
 材質を変えるなら、ステンレス製といわず真鍮製にしてくれれば納得の値段なのですが。

 復刻版イムコが悪いライターかというと決してそうは思いません。
 サイズとギミックは同じだし、オリジナルよりも密閉性の高いタンクはオイルを長持ちさせるし、おそらく復刻版のほうが壊れにくいのでしょう。
 そして唯一無二と思われるこのギミックのライターがまだ入手できることは有り難いことです。
 しかし、タバコ屋や駄菓子屋などで使い捨てライターやマッチの横にぶら下げられていた安物イムコの魅力が、価格相応の魅力が失われた気もします。

 ↓向かって右がイムコ、左が復刻版イムコ↓
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 さて、この記事については「安っぽい粗悪な作りまで再現すべし」旨記載していたところ、どなたからか「老害の発想」とのメッセージをいただきました。
 「老害」とはなかなか的を射た表現ですねぇ。
 ご指摘いただいたので、マイルドな表現に編集しました。
 白状しますと、復刻版のタンクがよくできているので、オリジナル筐体に復刻版タンクを装填して使っています。
 どうもステンレスのは筐体が熱くなり過ぎて、消火するときスリリングなんですよね。

この記事へのコメント

20代
2018年04月17日 22:06
私はオーストリア製のイムコの雰囲気は好きですよ。
ぶんぐがんぐ
2018年04月17日 23:24
おお、そうなんですよ「雰囲気」ですよね。
的確な表現をありがとうございます。
私もオーストリア製イムコの雰囲気が好きです。
和製イムコの几帳面な作りも好きですが(^_^;)

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